2005年 01月 13日
meningioma(髄膜腫) |
ゴールデンレトリバー、11歳、♂去勢済み。
2年前からてんかん発作。徐々に頻度が高くなり、2-3回/月に。
左前後肢のCP低下。
造影T1強調横断像。
円蓋部に明瞭に増強されるmass。dural tail signを伴う。髄膜腫を疑い、側頭開頭術をちょっとだけ前方に拡大して前頭洞も開けて摘出。頭蓋骨が厚すぎて(1.7cm!)クラニオトームが使えず、バーとロンジュールで開頭。大型犬は脳みそがちっちゃくて遠いんです。
摘出した標本。画像診断通り、病理組織も典型的なmeningioma。
術後のMRI。画像上は一応完全摘出。現在、術後4ヶ月経過しているが、全ての臨床症状が消失。
こういう、大脳表面の髄膜腫でぺらっと取れるやつばかりだといいのに。
by cqx03426
| 2005-01-13 21:24
| 腫瘍性疾患 N